畑をどのようにデザインするか。
これはけっこう大事なことです。
畝の向き、幅、形…。
一般に畑では、南北の畝を
なるべく長く作ります。
けれどもうちの畑は両親が
東西畝を作っていたし、
畑の中央、南北に私が花壇を作っていました。
不耕起がお約束の協生農法では
最初に立てた畝を、そのまま使い続けます。
また、協生農法の特徴のひとつとして
「畝の中に木を一定間隔で植える」
というものがあり、
土地も南北に長いし
できれば南北畝に切り替えたいと思っていました。
が、畑について相談をした母からは
「見苦しくないように、草はできるだけ刈って欲しい」
「花壇は私がいろいろ植えているから、残すように」
「せっかく日当たりが良いので、これ以上木は植えない」
「畝の向きは今のままが使いやすい」
「一番手前の畝は私が使うから耕して欲しい」
という要望が出されました。
むーん…。
協生農法では、草刈は年に数回行うのみ。
なるべく草を生やして、
土を剥き出しにしないことが大事。
そのために、
出来るだけ有益な一年草種子を
密に蒔いていくのですが…しばらくは雑草優位なはず。
しかも雑草を生やしたうえで刈って、肥料にするし…。
ということで、まず雑草については、
自然農法について説明して、
なんとか許可を貰いました。
花壇は崩れていたところを直して、
レンガがなかったところも積んで、
きちんと整形して計画に組み込むことに。
母が植えたアネモネや芍薬が、
春になると綺麗に咲きます。
畝の向きは、いろいろ検討した結果、
現在のままのほうが使いやすいと思いました。
畝の中に木を植えることは…
以前、畑の東南の隅に柿の木を植えていたのですが
(母が植えたいと言い出した。場所を選んだのは私)
手入れをしていなかったため、
すっかり大きくなって畑に影を作っていました。
それを気にしていたようなのです。
慣行農業に慣れた母には
畝に木を植えたいなんて話すだけ無駄なので
むしろ畑の狭さを生かして、
ぐるっと囲むように
西側から少しずつ植えていくことにしました。
また、母が許容できそうな木も、
植えていく計画にしました。
亡くなった父は、
青森は弘前の、リンゴ農家の家の出です。
父のためにリンゴを植える…のは、アリなはず。
農業は長期計画ですものね。